自分のスキルを言語化しよう
転職するときは、自分の得意分野や経験を分析し、言語化・定量化しましょう。
「言語化」は、言い換えると「自分が得意とするスキルは何か」と言うことです。ビジネスマンとして最前線で仕事をしてきた皆さんなら、必ず何かの領域での経験があるはずです。営業でも、総務でも、経理でも同じです。もしあなたが同じ職種を3年以上続けていたら、その道のプロとして仕事を行うスキルが身についているはずです。
「自分には何の取り柄もない」
「大した仕事をしてきていないし、スキルもない」
そう思い込んでいるのは、あなただけです。あなたが大したことがない、と思っているスキルは、人材を募集している企業にとって大事なスキルだった、というのはよくあることです。
職務経歴書は「やってきたこと」「得意なこと」を整理して書く
転職するときは、履歴書と同時に「職務経歴書」を書くはずです。職務経歴書は、転職先の担当者がもっとも注意して目を通す書類です。あなたの経験をぎゅぎゅっと詰め込見つつ、見やすい形にまとめましょう。
職務経歴書で大事なのは「経験してきたこと」と「得意なこと」をわかりやすく記述することです。
担当者は「何をしてきたのか」と同時に「何が得意なのか」を見ます。そして、得意な領域について、どこまで深く理解し、問題を解決してきたかを重視します。経験を羅列しているだけの経歴書だと、その人の得意分野がよくわからないことが多いのです。
人材を募集する企業は、必ず「求める人材像」を想定して選考にあたります。担当者は何十名、時には何百名もの履歴書、職務経歴書に目を通します。経験とは別に、「あなたが得意な領域」「自信がある領域」は、別にまとめて記述しましょう。
IT系の技術を例に上げてみましょう。デスクトップ用アプリ開発、ウェブ系システム、組み込み系、バックエンド、ネットワーク、データベース…一口にIT系と言っても、その領域は広範囲に渡ります。IT技術者として数年以上仕事をしてきたら、複数の領域に渡って仕事を行ってきた方が多いでしょう。それは「やってきたこと」「経験」の経歴として記述します。
企業は中途採用者に「即戦力」をもとめます。私も沢山の職務経歴書を見ましたが、「経験したことを羅列している」経歴書をよく見かけました。このような経歴書は判断がむずかしいものです。
「経験してきた」という記述と「経験した結果、**までの深い知識を得て***を得意とするようになった」という記述では、天と地ほどの差があります。
企業にアピールするために、あなたの経験と、得意な分野を言語化しておきましょう。
資格は強力な武器になる
資格は、転職する際に強力な武器になります。
資格を取得するためには、広い範囲で知識量・理解力を求められます。資格を取得できるということは、一定のレベルで知識を習得していることを示すため、転職においては差別化の武器となります。
一方で、評価に困る資格も存在します。あなたがIT技術者だったとしたら「野菜ソムリエ」の資格を取っていても、直接評価されることはないでしょう。ご自身の経験の裏付けとなる資格であれば、選考者は一定の評価を行うことでしょう。
「資格があるからすぐに転職できる」ということはありません。とはいえ、あなた自身の能力を言語化する上で、資格が武器になることに変わりはありません。